中野に最近できた焼きそば屋「みかさ」にて。昨日に引き続き言語化を試みてます^^


4コマあとがき:言語化の狙いなど

この言語化の狙いなどを、昨日書いてなかったですね。。。改めて書くと、下記のようになります。

■言語化の狙い:なんとなく見てる/なんとなく感じてる、という状態ではなく、きちんと事実を認識することで観察力を上げる。同時に絵の暗記力を上げる。

■やり方:五感を通して見たものや感じたものを、ひとつひとつ全て言葉にしていく。例えば、電車の中であれば、つり革は何本あって何色でどんな形をしていて、それはどのように固定されていて、椅子はどんな色でどんな質感で何人座れて、、、(ここで、なぜそう設計されているのか?まで考えると記憶され易いとのこと)

最終的なゴールである「作家の世界を表現できること」に対して、その土壌を作るイメージかと。身近なことはなんでも絵で再現できるようにする。そのために事実を事実のままに表現できるよう、観察力を上げる、と。。。

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昨日のマンガ専科の講義で凄く納得した話がありまして。

「粘土なんて子供のころ以来つかってないと思いますが、今から粘土でコップを作ろうとしたら、子供のときよりうまくつくれますよね?」と。

それはなぜかというと、子供の頃よりも、五感全てでコップというものを観察できているから、ということらしく。これは納得ですよね。で、更に言えば、この粘土の話はマンガづくりにも置き換えられる、というわけです。

マンガを描いていなくても、観察力が上がっていれば、マンガも上手くなる・・・というわけです。実際、僕もマンガを描くのは小学校以来ですが、小学生の頃よりは上手いですね~。当時よりは色々知ってますし、観察力が上がっているということですね。つまり、あらゆる表現に通じる考え方というわけです。

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この話を聞いて、島田紳助さんの寿司の話を思い出しました。僕はこの話が大好きなのですが・・・

紳助さんは、30過ぎくらいで初めて寿司を握ったそうですが、いきなりうまく握れたんだそうです。普通の人ならいきなりうまくは握れませんよね。これは一体なぜなのか?紳助さん曰く、それは「小学生の頃にお寿司屋さんになりたいと思ったから」なんだそうです。

メカニズムはこうです。お寿司屋さんになりたい!と志した瞬間から、ありとあらゆる体験の中で「お寿司屋さんに関連する物事を無意識に記憶できる状態」になった、というわけです。

例えばお寿司屋さん食べに行った時も、「お客さんとして厨房を覗き見る」のと、「寿司を作る側の視点で厨房を覗き見る」のでは、得られる情報が全然違いますよね。どんな包丁があってネタはどう管理していてどんな手つきで握っていて、、、と。寿司を握らなくとも、小学生から30過ぎまでずっとその状態で情報収集していたわけです。時には、握るシミュレーションもしていたはずです。そうこうしてれば、一般的な30過ぎのひとに比べて、寿司を握るために得られた情報量は圧倒的に違うわけで、、、初めてでいきなり握れたとしても、まったく不思議ではありません。

僕はこの話が大好きです。なぜなら、めちゃくちゃ思い当たることがあるからです。紳助さんの「寿司」が僕にとって「マンガ」であり、広い意味では「創作」に置き換えられます。

僕は小学生の頃にマンガ家になりたい!と思いました。まあ、中学生から~最近になるまでは音楽ばかりになって全く描かなかったのですが、、、、それでも常に「もしマンガ家になったら・・・」という思考で物事を見てきた自覚があるんです。毎週日曜に喫茶店でマンガのネタを考えたり(漫画描いてないのに!!笑)、映画見るにしても、「自分だったらこうするのにな・・・」とか。ドラマ・映画はもう基本的に作る側の視点で観てますね。脚本の構成とか伏線とか「一般的な物語構成に対してどの辺が違っているか、それは感覚的に良いか悪いか、自分だったらどうするか」なんてのをなんとなく考えてしまいます。妻にそんな話をすると「もっと普通に観れないの」とか言われますが、それが僕にとっての普通になってしまっています。そんなに大層な分析はできないですけどね。笑

マンガ専科の講義と紳助さんの話の共通点は、「同じ体験をしてても、人によって観ているものは全然違う」ということです。そして僕がやっていくのは「作家の視点で全てを観る」ですね。

作家は物語の世界を再構築しなきゃいけない。身近なものから遠いものまで、関係するものは全て「記憶して後で再現できるように観察する」ことによって、表現力の向上に結び付けたい、というわけです。。。。道のりは果てしなく長く、一生かけても全てはやりきれず、そして地道ですが、、、、、発見が多く新鮮で楽しい道のりだと予感しています。

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そんなわけで言語化を実際にやってみましたが、こまかく言葉にすると発見が多いこと多いこと。てか、いままでどんだけ見過ごしてきたんだ、、、、と、ゾッとしましたね。。。汗

あとはどうやって習慣づけるかが課題です。とりあえず、食事は全部やることにしました(ちょうど料理をゼロからうまくなりたかったので)。あとは、、、通勤の行きと帰りに何かひとつずつ観察、ですかね~。座ってできるので。観察眼シリーズのマンガを復活させるのもアリですね。

理想的には、常に当たり前に観察できてる状態でありたいです。セルゲーム前の悟空と悟飯の状態です(常にスーパーサイヤ人)。笑

そんなわけで、がんばりマウス!

本日も読んでいただきありがとうございます!それでは。


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